今の世の中、スマートフォンはもちろん、
携帯やパソコン、そしてタブレット、更にはゲーム機まで含めれば、
インターネットに繋がらない機器の方が少ないぐらいです。
しかし、それぞれに通信回線を契約していたら、
とてもじゃないですが費用がかかってしょうが無いですね。
そこで本日は、弊社が考えているデータ通信サービスの選び方について
簡単にまとめてみました。
<<本コンテンツの対象となる方>>
・手持ちの機器を低価格でインターネットに繋げたい方
<<通信サービスの使い方>>
どの通信サービスを利用するにも最低限知っていただく必要があるのが、
「SIM カード」の存在と「SIM ロックフリー」についてです。
◎SIM カードとは
SIM(Subscriber Identity Module) カードとは、
プラスティック製の IC カードの事で、様々な情報を記録することができます。
1.5cm x 2.5cm の標準サイズ以外に、
Micro-SIM や Nano-SIM と言うより小さな種類があります。
主に契約者の情報と SIM カードそのものの情報(IMSI)を結びつけることで、
どの会社のどんなサービスが利用できるようになっているのか、などを
キャリア(DoCoMo や au、ソフトバンクなど)が判断できるようになっています。
最も基本的なサービスは携帯電話の番号ですね。
携帯電話本体と SIM カードを分けることで
機種変更などの手続きを簡素化することができますし、
昔の携帯電話に SIM カードを挿し替えれば、
挿した携帯を利用する事ができるなどのメリットがあります。
海外ではプリペイド SIM と呼ばれる
一定額の通話・データ通信ができるサービスが安価に利用できるので、
こういった SIM を利用すれば海外旅行などでも携帯を使えるというメリットがあります。
◎SIM ロックフリーとは
このようにメリットのある SIM カードですが、
基本的には他のキャリアの SIM カードを携帯本体に挿して利用する事はできません。
※携帯本体側の仕組みです
携帯電話の購入に際して割引などの特典を抱き合わせしている
日本のちょっと特殊な縛りとも言えます。
この状態を SIM がロックされている状態と言います。
つまり、SIM ロックフリーとは、
他社の SIM を使える状態にしている携帯の事を指すのです。
各キャリアは 2010 年に総務省の監督を受けて
原則として SIM ロックフリーの端末を販売することに合意したこともあり、
今ではある程度の機種が SIM ロックフリーの状態となっていますが、
iPhone や iPad などの様に SIM ロックがかかっているものもあります。
※Apple が自前で SIM ロックフリー端末を販売し始めましたが
現在利用している携帯電話が SIM ロックフリー端末では無く、
SIM フリー化するには、各キャリアで手続きをする必要があります。
<<SIM ロックフリーのメリットは何か?>>
手間をかけてまで SIM ロックフリーを望むのはなぜか?と言えば、
キャリアとは違ったサービスを MVNO で提供している事業者が存在しているからです。
※MVNO とは、キャリアから通信インフラを借りて SIM カードのみを販売する通信事業者の事
大手キャリアのサービスは速度が速い分費用が高くなりがちですが、
ユーザーの用途によっては遅くても安い方が良いというニーズもありますよね?
その隙間を狙ったサービスを狙うことで、月々の支払い額を抑えられるのがメリットです。
<<通信サービス(事業者)の選択の基準>>
各サービスには、隙間を狙うからこその様々な別のメリットが存在します。
そこで、弊社がクライアントに対して検討する時の視点をご紹介します。
◎SIM カードのサイズ
通常の SIM、Micro-SIM、Nano-SIM の3種類のサイズがありますが、
通信事業者によっては提供していない SIM サイズもあるので、
事前に携帯本体の SIM サイズを確認しておくことが大事です。
◎価格
初期費用は一度だけ払うものですが、
月額料金はその後毎月払うことになり、「従量課金」と「定額」の2種類があります。
月額料金0円から使えるサービスもありますが、
後述する通話や SMS などの大手キャリアと遜色ないサービスを付けて
2,000 ~ 3,000 円程度に価格を抑えたサービスもあります。
◎最低契約期間
最低でも契約しなければならない月数の事です。
多くの事業者が3~12ヶ月の制限を設けていますが、
通信量の最大値を設定してその最大値に達するまでは利用できる
というプリペイド方式も存在します。
◎通信速度
通信方式として、3G か LTE、もしくは両方が使えるかどうかです。
基本の月額料金で使える速度は遅くても、
追加料金で通信速度か通信量を増やせるサービスが増えてきているので、
常に通信したいのかイベントなどで一時的に速度が欲しいのかで選択肢が変わります。
※3G は 128kbps~300kbps 程度、LTE は 14Mbps~112.5Mbps 程度のサービスが多い
◎通話
案外ご存じない方が多いのですが、
大手キャリアではない SIM カードでも、
通話ができるサービスを提供している事業者が存在します。
090 や 080 などの携帯番号を取得できるサービスです。
◎SMS
通話と同じく、SMS を利用可能な事業者も存在します。
オプションとなっていることが多いです。
※SMS とは、携帯番号のみでショートメッセージをやり取りできるサービスです
<<事業者の例>>
非常にたくさんの MVNO 事業者が存在し、
それぞれのサービス内容も更新される事が多いのですが、
弊社の主観で選択肢に残る事が多い気がする事業者を列挙しておきます。
クライアントさんから打診される度にサービスの比較を行っているので、
挙げた事業者があなたにとって最適であると保証するものではありません。
◎日本通信 b-mobile
http://goo.gl/w8C6LI
◎ドコモ プリペイドデータプラン
http://goo.gl/NZzqA8
◎ぷららぷららモバイルLTE
http://goo.gl/eLPV4v
◎DTI ServersMan SIM LTE
http://goo.gl/Qg7Pcd
◎U-NEXT U-mobile*d
http://goo.gl/iRM0qz
◎イオン IIJmio
http://goo.gl/kLq5GE
◎フリービット freebit mobile
http://goo.gl/LQCIe2
※※注意※※
◎通信方式
ここまで SIM ロックフリーのメリットを強調していましたが、
au に関しては、例えばドコモの SIM が使えるかというとほとんどの場合で使えません。
これは、au が採用している CDMA2000 などの通信方式が原因です。
携帯の機種によってはできる場合もあるのですが、
ROM の書き換えなどの作業が必要だったりと、保証の面からもお勧めできるものではありません。
◎サービス内容の違い
また、ソフトバンクに関してはキャリアの都合で
多くの機種で SIM ロックが行われたままです。
手続きも煩雑になることから、あまり利用のメリットは無いでしょう。
<<まとめ>>
今回ご紹介した内容は、
・余ったスマートフォンを無駄にしたくない、
・ゲーム機の通信機能を利用したいので、なるべく安く定額のサービスを利用したい、
などの用途にとても役立つと思います。
そのほかの弊社の事例としては、
一定期間だけインターネット接続を必要とするイベントなどでの利用などがあります。
こういったサービスの比較もサポート内容に含まれていますので、
コンシェルジュをご利用の方はご質問いただければと思います。