なんだか無くしたときシリーズが続いています(笑)
今回は MacBook Air など、Mac OS 搭載のデバイスをなくした場合の話です。
まぁしかし Mac OS X のシェアは実は多くはないのですが、
カフェや電車といった生活圏で見かけるのは
MacBook Air って気がしますよね。
→ StatCounter Global Stats – Browser, OS, Search Engine including Mobile Usage Share
そして、iPhone や Android デバイスに比べて
性能も容量も多いコンピュータですから、
紛失したときのリスクはとても高いと言えます。
具体的には、、、
落とした人が経営者、管理職、営業職などの場合、
社内外に関する個人情報(アドレス帳や写真)やアクセスに必要な情報、
他にもサイトのお気に入りや履歴などがすべて漏れると言うことです。
それこそ Mac には
機密文書そのものが保存されていたっておかしくありませんね。
つまり、それを手にした拾得者が、
- その情報を元に持ち主を強請る
- 個人情報を売却する
- ブラウザからサイトに不正アクセスする
といったことが起こり得ます(事件にもなっています)。
今はブログやFacebookを個人で持つ方も多いので、
芋づる式に個人情報の精度・量が増えてしまうのです。
(iPhoneのリスクとまったく同じですね)
目次
無くした時にすること
こういった問題があるので
MacBook を無くした場合にはすぐに対処しましょう。
具体的には、次の様な対処・対応です。
「iPhoneを探す」機能を使う。
書き間違いではなく、この「iPhoneを探す」機能で
MacやiPad、iPodなどの位置を調べたりすることができるのです。
サイトを開いたら Apple ID でログインし、
探したいデバイスを選択するだけで現在位置が表示されます。
システムを使えないようにロックしたり、
中身を消去することも可能です。
とにかくまずはこの機能で現在地を調べてみましょう。
ただし、iPhone などと違って
常にネットワークに接続されているわけではないため、
既知の Wi-Fi ネットワークなどに接続されていないと
現在位置が取得できません。
電源が入っていない場合、ロックや消去などの操作は
次回電源が入ってネットワーク(無線のみ)に
繋がったタイミングで実行されます。
電源が入った時点で通知を送ることもできます。
その他のやること
- 会社に連絡する
ISMSやPマークを取得している企業では、
まず間違いなく紛失・盗難時の報告先が決まっているはずです。
あなたより会社の情シスとかの方が適切に対応できるのではないでしょうか。
紛失・盗難を隠すことはあなたどころか会社にとっても不利益です。 - 警察に届け出る
紛失、盗難届けを警察に出します。
端末のシリアル番号が必要になるので、
パッケージや購入時のレシートで確認しましょう。 - データを削除する
先に紹介した「iPhoneを探す」機能を使って、
リモートですべてのデータを削除することができます。
今すぐやっておくべきこと
最低限次の設定をしておきましょう。
- パスワードの設定
「システム環境設定|ユーザとグループ|パスワードを変更」メニューで設定します。
基本は iCloud のアカウントを設定するので良いでしょう。 - 自動ロックの設定
「システム環境設定|セキュリティとプライバシー|スリープとスクリーンセーバの解除にパスワードを要求」メニューで時間を設定します。
長くても10分で自動的にロックがかかるように設定しましょう。 - 自動ログインを切にする
「システム環境設定|ユーザとグループ|ログインオプション」メニューで設定します。
上記の3設定は必須と考えて良いでしょう。
利便性が下がるからという理由で設定していない人がいますが、
セキュリティの観点ではあり得ません。
見つかったときの対応
運良く Mac が見つかったとしても、
今度は何か仕込まれていないかという不安を抱えるかも知れません。
その場合は Mac が起動した日時や
システムが終了した時刻を調べるのが良いでしょう。
やり方は次の通りです。
「アプリケーション|ユーティリティ|ターミナル」を起動します。
ここで、次のコマンドを打つと、
ログに残っているシステムを起動した時刻、
またはシステムを再起動した時刻を画面に表示します。
last reboot
次のコマンドでは、システムの終了した時刻を取得できます。
last shutdown
なお、発見した Mac の起動時に
はてなマークが書かれたフォルダーアイコンが点滅表示された場合は、
一度電源ボタンを長押しして電源を切り
「option」キーを押しながら電源を入れて起動メニューが出るまで待ちましょう。
メニュー表示後に「iPhoneを探す」で
ロックしたときに設定したパスコードを入力すればロックが解除されます。
※このメルマガ書いているときにテストでロックモードに設定したときに焦りました(笑)
まとめ
MacBook Air などの機種はなかなか値崩れが起きないので、
紛失時には横流しにされる確率がとても高いです。
普段から基本的なセキュリティの意識を持っていれば、
よほどの悪質な拾得者でない限りデータの漏洩は少ないとも言えます。
ちなみに、Mac は SSD だから簡単に取り外せないので大丈夫!
という方がいらっしゃいますが、
Mac の場合は、別の Mac の外付けハードディスクとして動作する
「ターゲットディスクモード」という起動の方法がありますし、
工具さえあれば簡単に分解できるのでぜんぜん大丈夫ではないです。
きちんと事故が起こる前に対策をしておきましょうね。
こういった作業についての相談も、弊社のITコンシェルジュで対応いたします。
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