「バッテリーは使い切ってから充電すると持ちが良くなる」

あなたも1度は聞いたことがあると思います。

しかし、これが正しいかはバッテリーの種類によりますし、
今はその種類のバッテリーが使われている
スマホ/タブレットはまずありません。

あなたの使っているスマホ/タブレットが
リチウムイオンバッテリーを使っているなら、

これを繰り返すことで
性能が落ちたり壊れてしまう可能性すらあります。

使えなくなるだけならまだしも、
最悪は発火や爆発する危険性すらあるのです。

怖いですね。

では、そのような危険性を減らし、
バッテリーの寿命を長くするためにはどうすれば良いのでしょうか、、、

 

バッテリーの種類の特性に応じた使い方をすべきです。
 

目次

寿命とライフスパンの違い

まず間違えやすい寿命とライフスパンの違いについて。

  • 寿命というのは、1回の充電でデバイスを駆動できる時間のこと
  • ライフスパンというのは、バッテリーの性能劣化によってデバイスが使えなくなるまでの時間のこと

購入当初に比べて、何年も使い続けたバッテリーは
1回の充電で持つ時間が減ります(=最大充電容量の低下)ね。
 

この時間が初期の状態から半分ぐらいになった状態を、
一般的にバッテリーのライフスパンが終了したと定義するメーカーが多いです。

そもそもリチウムイオン電池というのは、
放電/充電サイクルの回数に限界があるため (500回程度が多い)、
これをバッテリーのライフスパンが終了したとみなす場合もあります。
 

寿命を延ばす3つのポイント

寿命とは、先ほど1回の充電で充電できる
最大の容量(=最大充電容量)が少なくなった状態だと説明しました。

ここでは、この充電できる最大の容量を
減らさないようするためのポイントを3つ、お伝えします。
 

放電し過ぎない

まず気を付けたいのは、完全放電させないことです。
 

リチウムイオンバッテリーはその構造から、

  • 充電が済んだ状態なのに充電し続けるという 満充電状態
  • 使い切った状態で放置する 過放電状態

が、バッテリーの寿命に悪影響(劣化)を及ぼします。
 

日本製のパソコンやスマホ/タブレット、iPhoneやiPadでは、
このうち過充電にならないようにするための保護回路が備わっているので、
電源に接続し続けてもバッテリーの劣化は起こりづらく作られています。

しかし、使い切った状態で放置してしまう可能性は
デバイス側ではどうしようもありません。

ノートパソコンなどのセカンドバッテリーをお持ちの場合も、
そのバッテリーに同じ問題が発生しえます。

長期間使わないデバイスは、
一度充電しておく、時々充電し直す、などと注意するようにしましょう。
 

温度に注意する

バッテリーは化学反応で電流を発生させています。

化学反応は、高温になるほど反応速度が上がります。

反応速度が早いと、バッテリー内部の材料の劣化が早まります。

前述した過充電状態でかつ高温になると、バッテリーの劣化が加速します。
 

逆に温度が低いと化学反応自体が起こりづらくなり、
デバイスを駆動するだけの電圧が発生せず、
結果として使えないという状況になってしまいます。

適温については各デバイスの説明書に記載されていますので、
一度見てみると良いでしょう。

例えばiPhone 6は0~35度と書かれています。
 

寝るとき布団の上にケーブルを繋いで放置するとか、
分厚い熱を通さないラバーの様なケースを付けっぱなしで使うとかすると、
ずいぶんとバッテリーに厳しいので、劣化が早まるんですね。

デバイスに対応した充電器を使う

リチウムイオンバッテリーには、
過充電しすぎないようにするために電圧を監視する
保護回路が付いています。

充電は、化学物質が劣化しない範囲で
電圧・電流を調整して充電する方式を採っています。

つまり、バッテリー側と充電器側の両方に
劣化を防ぐための仕組みがあるので、

組み合わせが悪いとどちらにも悪影響(ここでは劣化)が
起こりかねないのです。
 

悪影響がなくても、
iPhoneとAndroidでは急速充電の方式が違っているので、
急速充電そのものが行われなかったりします。

参考:スマホの充電器、アンペア数だけで選んでいませんか?

 
これを考えると、
メーカーから認定を受けている充電器を選ぶのが一番確実です。

単純に「○○対応」と書いてあるだけで選択すると、
最初は充電できていても充電回数が少なかったり、
熱を帯びたり、膨らんだりする場合も多いです。

まぁそこまで品質が低いものは、
価格も安すぎておかしいんですけどね。

最近の私のおすすめは、Ankerの製品ですね。
用途の違う2つの製品をご紹介しておきます。
 

Anker 40W 5ポート USB急速充電器 ACアダプタ PowerIQ搭載

Anker PowerPort 4(40W 4ポート USB急速充電器) 折りたたみ式プラグ PowerIQ/VoltageBoost搭載

ソフトウェアで行うバッテリーの寿命を延ばす5つの設定

ここまでのお話しはハードに関するお話しでしたが、
そもそもリチウムイオンバッテリーは
継ぎ足し充電でも問題ありません(少ない)。

つまり、ソフトウェア側で電力の消費を抑えることができれば、
バッテリーの寿命が延びるということです。

これを実現するためのポイントを5つ挙げておきます。

  • 画面の明るさを抑える
  • 電話回線で通信を行わない
  • GPS機能は必要な時のみの利用にする
  • Bluetooth聞きは必要な時のみの利用にする
  • アプリ、特に通信量が多いゲームの利用頻度を下げる

スマホ/タブレットの画面は
電力消費量のトップバッターですので、
輝度を下げるのが基本です。

ただし、ただ下げただけだと見づらくなってしまうので、
周囲の光量に合わせた自動調節をするのが良いでしょう。

  • iPhone/iPadなら「設定|画面表示と明るさ」「明るさの自動調節」
  • Androidなら「設定|画面設定」「明るさの自動調節」

 
通信機能は基本的に電力を食います。
中でも3G、つまり電話回線を利用した通信は
すごく電力を食います。

電話を使用しない時間帯があれば、切るのが良いでしょう。
 

Wi-Fi、GPS、Bluetoothもそれぞれ電力を食います。

Wi-Fi、Bluetoothは低消費電力に対応していれば
オンのままでも良いのですが、
GPS含めて利用しないのであれば設定でオフにするのが良いでしょう。
 

アプリの中にはCPUや通信によって
大きく電力を消費するものがあります。

どれくらいバッテリーに影響を及ぼしているかをチェックして、
不要ならば削除する、利用頻度を下げるなどを検討しましょう。

9/9発表予定のiOS9では、OSが細かくアプリを制御して
バッテリーの保ちを1時間長くする機能が搭載されるようですね。
楽しみです。

スマホのバッテリーの消費量のチェックの仕方は次の通りです。

  • iPhone/iPadなら「設定|一般|使用状況|バッテリーの使用状況」
  • Androidなら「設定|電源管理|電池使用量」

自分のiPhoneを見てみましたが、Ingressなどがヤバイですね(苦笑)
 

まとめ

本日のポイントを次にまとめます。

  • 放電し過ぎない
  • 温度に注意する
  • デバイスに対応した充電器を使う
  • 画面の明るさを抑える
  • 電話回線で通信を行わない
  • GPS機能は必要な時のみの利用にする
  • Bluetooth聞きは必要な時のみの利用にする
  • アプリ、特に通信量が多いゲームの利用頻度を下げる

 
なかなか面倒ですね。

複数の設定をまとめて変更するアプリなどもありますので、
そういったものを利用するのもありですね。
 

ちなみに私の場合は、
バッテリーがへたる前に機種変更するので
ほぼ気にせず使っています(笑)
 

こういった質問もITの範囲です。
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