「ランディングページを改善したいんです!
やりかた教えて!」
ざっくりして答えづらい質問です(笑)
実際このような疑問をお持ちの方は多いと思います。
そこで今日は、どのように考えれば良いかについて
お伝えしたいと思います。
その考え方とは、、、
改善する数値を定義することです。
ランディングページには種類がある
マーケティングの仕事に関わっていると、
ランディングページという言葉がよく使われます。
ランディングページというのは、
「landing」つまり「着陸」という意味の通り、
Webサイトに訪れた方が
最終的にたどり着くWebページ のことを指します。
Webサイトの管理者としては、
たどり着いてもらったそのWebページに
何かしらのアクション を
取ってもらうことが目的となります。
何かしらのアクションには、
- メールアドレスを入力してもらう
- 商品を買ってもらう
- サービスに申し込んでもらう
など色々な目的が含まれるでしょう。
ここで大事なのが、
「目的によってランディングページの呼び方が変わる」
ことがある、という点です。
例えば、「メールアドレスを入力してもらう」というのは
ユーザーに顧客リストに入ってもらうことを目的にしているので、
「スクイーズページ」 という呼び方になります。
「商品の購入」や「サービスの申し込み」というのは
ユーザーへの販売を目的としているので、
「セールスページ」 という呼び方になります。
Webサイトを制作する際には
こういった違いがあることを意識しておかないと、
一緒にやっている人と意思疎通が図れなくなって
手戻りが出てしまったりするので気を付けましょう。
改善する数字には種類がある
Webサイトでの改善とは、
ランディングページに関係する数値について
PDCAサイクルを回せる仕組みを考えることに他なりません。
ここで、Webサイトに訪れるユーザーの流れを
シンプルに考えると、次のようになります。
「流入(1)」-(A)→「ランディングページ(2)」-(B)→「アクション(3)」
改善する数字とは、(A)や(B)の部分のことです。
例えば、Googleで検索(1)して
ランディングページ(2)にアクセスした数が1000件(A)で、
アクション(3)をとってくれたのが3件(B)あれば、
0.3%(3/1000件)の反応があったと考えます。
この元となる(A)や(B)などの数値を
「コンバージョン数(CV)」 (変換・転換の意味ですね)と呼び、
コンバージョン数の比率である「0.3%」のことを
「コンバージョンレート(CVR)」と呼びます。
流入経路
また、流入には種類を考えておかないと
ざっくりし過ぎてしまっているので、
「流入経路(チャネル)」を考えた方が良いでしょう。
先ほどの例では「検索」を流入としましたが、
次のように分けると分かりやすいと思います。
- 自然(オーガニック)検索(Googleなどの検索エンジンで、キーワード検索された流入)
- SNS(FacebookやTwitterなどのSNSからの流入)
- 広告(リスティングやディスプレイ広告、メルマガなどの広告媒体からの流入)
- その他(提供しているWebサイトや動画などのメディアからの流入)
「流入」を分けることで、力を入れるべきメディアなどが明確になります。
改善には計測が必要
CVRを改善するには元となる数値が
「特定の期間(日・週・月が多い)でどのように変化したか」
を把握しなければなりません。
把握するとは、「計測」するということです。
ホスティングサービスが提供している
計測ツールを使うのも良いのですが、
おすすめは柔軟性の高さや把握できる数値の量、
広告などとの連携も図れるGoogleアナリティクスの導入です。
Googleアナリティクスを利用すれば、
どのようなユーザーがどのような行動をとって
どんなアクションにたどり着いたのか、
というのを数値で判断できるようになります。
Googleに情報が取られることを気にするよりも、
得られるメリットがはるかに大きいので必ず導入しましょう。
KPI,KGI
KPI(Key Performance Indicator)とは
重要評価指標などと呼ばれるもので、
目標(ゴール)達成プロセスの実施状況を計測するために
実行の度合いを定量的に表すものです。
KGI(Key Goal Indicator)とは
重要目標達成指標などと呼ばれるもので、
目標(ゴール)に帯する達成度合いを定量的に表すものです。
つまり、先に説明した(1)~(3)、(A)、(B)などの数値のことですね。
例えば毎月200km走るという例で考えると、KGIは200km/月です。
月に20日間走るとすると、1日当たり10km走ることになります。
この10kmがKPIとなり、
値が大小で進捗をチェックすることができます。
ポイントは、目標(ゴール)を達成するための
アクション数から逆算することです。
逆算することで、Webサイトに必要となる
流入数や流入経路を考えられるからです。
すると、KGIに向かっているのか、KGIを達成できそうかどうか、
KPIを見て判断ができます。
KPIに想定とのズレがあればその原因を見つけ、
改善するPDCAサイクルが回せます。
ご注意いただきたいのは、KPIは途中経過の値であって結果ではありません。
あくまでKGIに向かっているかどうかの判断材料として値を見るべきなのです。
Webサイトであれば、KPIには次の様な数値が考えられますので、参考に。
- クリック数/率
- インプレッション
- PV(ページビュー)
- UU(ユニークユーザー)
- 巡回数
- 滞在時間
- シェア数
- いいね数
- CVR(メルマガ登録数、資料整級数、商品購入数、サービス申込数など)
まとめ
今回のポイントをまとめます。
- ランディングページの種類を把握すること
- 改善する数字を決めること
- KGIを決め、KPIを計測して、改善策を考えること
いかがでしたでしょうか。
言葉は横文字も多くて複雑に見えますが、
シンプルに捉えてまずは手を付けてみましょう。
Webサイトの改善なんて、習うより慣れろ!です(笑)